ブリッジ / bridge

ブリッジは、ホイストから発展したトリックテイキングという種類のカードゲームであり、今日では世界中で最も人気のあるコントラクトブリッジという形式が広くプレイされている。基本的に4人のプレイヤーが向かい合わせに座ってペアを組み、各プレイヤーに配られた13枚のカードを使ってゲームを進める。
ゲームは大きく分けてオークション（ビッド）とプレイの二つのフェーズがある。オークションフェーズでは、各ペアが自分たちの手札でどれくらいのトリックが取れるかを宣言し合い、最も高い宣言をしたペアがデクレアラーとなり、その宣言がコントラクト（契約）となる。このオークションは、パートナーに自分の手札の情報を伝えるための「言語」のような役割を果たすため、高度な戦略とコミュニケーションが求められる。
プレイフェーズでは、コントラクトを達成するために、デクレアラーのペアが契約した数のトリックを取ろうと試みる。相手のペア（ディフェンダー）はそれを阻止しようとする。このフェーズでは、カードを出す順序、切り札の扱い、相手のカードの読みなど、戦術的な判断が非常に重要となる。
ブリッジは単なる運任せのゲームではなく、論理的思考力、記憶力、そしてパートナーとの協力が不可欠な知的ゲームである。そのため、多くの国で競技として楽しまれており、世界選手権も開催されている。また、社交の場としても親しまれ、その奥深さから生涯にわたって楽しめるゲームとして多くの人々を魅了しているのだ。